フローティングドックとは
防波堤、岸壁等に使用される大型コンクリートケーソン(大型の函)の製作や造船に使用される凹型の船舶です。
当社では、陸上でのスペースの確保が難しい場合に大型コンクリートケーソンを製作する海上の作業台船として使用しております。
用途が限定されることから「ケーソン製作用台船」とも呼ばれ、ケーソンを安全かつ確実に製作し進水(フローティングドックの喫水を調整しケーソンを水に浮かせる作業)させるために活躍します。
AFD-8000では、ケーソン製作作業時に使用する2基の旋回式クレーンや進水時の喫水を調整するバラストタンクの注・排水ポンプを装備しています。
AFD-8000の特徴
〇クレーン遠隔操作機能
クレーン操作は従来の機上運転に加え無線遠隔操作を追加し、安全性を高める機能と使いやすさを追求し、多様な現場のニーズに対応することが可能となりました。
〇タッチパネル式バラスト遠隔操作装置
喫水計、バラスト液面計及び傾斜計によってバラストの注排水を自動または半自動で行うことができ、適正な船体姿勢を保つことができます。その操作は操作室のみならず、タブレット端末の操作によって、いかなる場所からでも制御・確認することが可能であり、注排水作業時の安全性を確保すると共に作業の省力化を実現しています。
〇係留装置遠隔操作機能
一軸3ドラム型の大容量操船ウインチを4台設け、あらゆる係留に対して対応が可能です。また、荒天時の場合でも係留索を多く繋ぐことができ、より安全な係留を可能としております。係留装置の操作方法は機側、遠隔、タブレット端末の3パターンから選択することが可能であり、特にタブレット端末操作においては、いかなる場所からでも係留操作が可能であり、従来に比べ作業の省力化を実現しました。
主要寸法 | |
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全長 | 62.00m |
全幅 | 43.00m |
内面幅 | 34.00m |
深さ | 23.40m |
軽荷喫水 | 1.27m |
満載喫水 | 4.23m |
最大喫水 | 21.90m |
内面有効高 | 19.00m |
積載甲板高 | 4.40m |
能力 | |
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最大積載重量 | 8,000t |
注・排水所要時間 | 各2時間 |
主要装備 | |
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クレーン(吊上げ能力 12t) | 2基 |
注・排水ポンプ(1,600m3/h×10m) | 4台 |
主発電機(400KVA) | 2台 |
補助発電機(45KVA) | 1台 |
操船ウインチ | 4台 |